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ポルフィリン(porphyrin)

ピロールが複数結合してできる、クロロフィルヘム格となるヘテロ環式化合物クロリン二重結合が1つ増えた化学構造を持つ。分子式は C20H14N4

ポルフィリンの化学構造

ヘム合成に関与する酵素群の活性低下が原因となる疾患をポルフィリン症と呼ぶ。*1

様々な特性を持ち、工業分野への応用なども行われている。

ポルフィリンは、光学、電気化学、磁性、触媒活性など多様な特性をもつため、マテリアルサイエンスの一翼を担う物質として注されている。*2

また最近では、ポルフィリンを用いた色素増感太陽電池の研究で高効率化のための新規な提案を行い、変換効率10%を超える太陽電池性能など世界を先導する成果を出しています(Acc. Chem. Res. 2009, 42, 1809-1818; Chem. Commun. (Feature Article), 2012, 48, 4032-4045; Chem. Eur. J. 2013, 19, 17075-17081)。*3

*1難病情報センター | 遺伝性ポルフィリン症(平成21年度): http://www.nanbyou.or.jp/entry/514
*2名古屋大学 忍久保研ホームページ 研究内容: http://www.apchem.nagoya-u.ac.jp/hshino/sub/research/research.html
*3有機材料を用いた人工光合成系の構築: http://www.moleng.kyoto-u.ac.jp/~moleng_05/imahori_research.html

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このページの最終更新日時: 2018-02-05 (月) 14:39:20