健康用語WEB事典

マイクロプラスチック(microplastics)

直径5mm以下に砕けたプラスチックの破片。微生物によって代謝されず、海洋生態系へ悪影響を及ぼすことが懸念されている。*1

動物プランクトンと同程度の大きさにまで砕けた廃プラスチックにはポリ塩化ビフェニルPCB)などの残留性有機汚染物質POPs)が吸着し、これらが誤食されることによって生態系に容易に混入するとされる。吸着する残留性有機汚染物質の濃度は海洋中の数10万〜100万倍にまで達するとされる。東アジアで多いことが報告されている。*2*3

鯨類やウミガメ類、海鳥類のみならず、プランクトンなどにもその影響が確認されている。*4

*1海のマイクロプラスチック汚染:ニュースがわかる海の話│東京大学 海洋アライアンス: https://www.oa.u-tokyo.ac.jp/learnocean/news/0003.html
*2海洋力学分野 海洋プラスチック汚染(漂流・漂着ゴミ)研究: http://mepl1.riam.kyushu-u.ac.jp/home/works/gomi/
*3海洋マイクロプラスチックの研究 | 愛媛大学: https://www.ehime-u.ac.jp/data_study/data_study-27600/
*4日本生態学会誌 海洋プラスチック汚染:海洋生態系におけるプラスチックの動態と生物への影響: https://www.jstage.jst.go.jp/article/seitai/66/1/66_51/_article/-char/ja/

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このページの最終更新日時: 2018-11-25 (日) 07:59:53