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ミオイノシトール(myo-inositol)

イノシトール異性体のひとつ。通常、イノシトールと言えばこのミオイノシトールを指す。1850年に発見され、甘味を持つことからイノサイトと呼ばれた。*1

栄養学的にはビタミン様物質とされる。脂肪肝を抑制する作用を持つ。体内ではグルコースから合成される。

ミオイノシトールは,母乳精液では遊離の形で存在している。肝臓,腎臓,および脾臓などでは主にイノシトールリン脂質として存在しているが,遊離の形でもグラム組織当り数μmol存在している。また,穀類や豆類をはじめとする植物にも広く分布しており,植物体では一般に上述したフィチン酸の形態で存在している。*2

*1A short history of inositol lipids Robin F. Irvine Department of Pharmacology, Tennis Court Road, Cambridge CB2 1PD, UK: http://www.jlr.org/content/early/2016/09/13/jlr.R071712.full.pdf
*2フィチン酸の栄養的再評価 ミオイノシトールとの共通性を中心に 岡崎由佳子 片山徹之: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnfs1983/58/3/58_3_151/_article/-char/ja/

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このページの最終更新日時: 2018-10-16 (火) 08:08:59