ミノキシジル(minoxidil) †
ジアリルメラミンが元となり発見された有機化合物。1965年に降圧薬として開発され、1979年にアメリカで経口降圧薬として承認された。
ミノキシジルの降圧作用は、その活性代謝物であるミノキシジルサルフェート?が血管平滑筋ATP感受性カリウムチャネル(KATP?)を開放することによって細胞膜が過分極し、血管平滑筋が弛緩するためとされる。*1
高血圧の治療薬となるが、副作用として多毛が発現した事から発毛効果があることが確認された。
ミノキシジルの発毛効果は sulfonylurea receptor(SUR)を作動させ,(2)血管平滑筋ATP感受性Kチャネル開放による毛組織血流改善,(3)毛乳頭細胞からのVEGFなど細胞成長因子?の産生促進,(4)ミトコンドリアATP感受性Kチャネル開放による毛母細胞アポトーシス抑制,のいずれかを誘起し,成長期期間を延長して,矮小化毛包を改善することによると推察される.*2
*1帝京大学医学部薬理学 中木敏夫 ミノキシジル: http://www.med.teikyo-u.ac.jp/~nakaki/200002.pdf
*2大正製薬(株)特別研究プロジェクト ミノキシジルの発毛作用について: https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/119/3/119_3_167/_article/-char/ja/
*2大正製薬(株)特別研究プロジェクト ミノキシジルの発毛作用について: https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/119/3/119_3_167/_article/-char/ja/
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このページの最終更新日時: 2018-08-21 (火) 12:20:42