健康用語WEB事典

ミラーニューロン(mirror neurons)

他者の行動を見たとき、それを自分の行為のように捉えて活性化する神経細胞。ヒトのには下前頭回に存在する。他者の行動を自分のに鏡のように映し出すことからこのように呼ばれる。*1*2

他者行為の認識や模倣、共感などに関わり、コミュニケーションにおいて重要であると考えられている。

アスペルガー症候群の患者のは、ミラーニューロンのある下前頭回が小さいことが確認されている。

共同研究者である東京大学精神医学教室の山末英典准教授たちは、協調性と部位の大きさの関係を見ると、協調性が高い人ほど右大脳弁蓋部下前頭回)が大きいことを発見しました。この部位は模倣行動に関係するとされるミラーニューロンの場所と言われています。彼らの研究によって、アスペルガー症候群では逆にこの部位が小さいことがわかりました。*3

*1ミラーニューロンをめぐる研究動向の検証 神経細胞水準からみる「他者」の色合いの解明に向けて: http://repo.lib.hosei.ac.jp/bitstream/10114/10017/1/15_sgcd_12-2_endo.pdf
*2自閉症スペクトラム障害でミラーニューロン回路の不全 — 京都大学: http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news6/2012/120815_1.htm
*3大人のアスペルガー症候群について考える 加藤進昌 昭和大学附属烏山病院、JST,CREST: http://www.showa-u.ac.jp/SUHK/department/special/frdi8b0000009ug4-att/a1515135733573.pdf

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このページの最終更新日時: 2018-02-23 (金) 13:12:14