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メトホルミン(metformin)

二型糖尿病多嚢胞性卵巣症候群排卵障害)などの治療で用いられる治療薬(ビグアナイド薬)。血糖降下作用を持つ。商品名はメトグルコグリコランメルビンなど。

メトホルミンの化学構造

血糖を下げてインスリンの過剰な分泌を抑えるため、卵巣アンドロゲンも抑えられ、卵巣内のホルモン環境が改善され排卵が起こりやすくなると考えられている。*1

メトホルミンは肝臓においてGPD2を阻害することでグリセロールからの糖新生を抑制する。過剰に作用するとβ細胞が破壊される。*2*3

大腸ポリープ切除後に新たなポリープが発生することを抑制する効果が確認され、大腸がんに有効であることが示唆されている。*4

*1多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)|聖マリアンナ医科大学病院 生殖医療センター: https://www.marianna-u.ac.jp/hospital/reproduction/feature/case/case03.html
*2静岡県立大学 食品栄養科学部 栄養化学研究室 絶食時のグリセロール由来糖新生に及ぼす影響: http://dfns.u-shizuoka-ken.ac.jp/labs/nutrbioc/index3.html/Research8.html
*3糖尿病用薬剤 必要な薬剤と不要な薬剤 NPO法人医薬ビジランスセンター(薬のチェック)浜六郎: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jln/26/1/26_59/_pdf
*4糖尿病の治療薬メトホルミンを用いた大腸腫瘍の画期的予防法を開発 世界初報告 大腸ポリープ切除後のがん発症予防の可能性: http://www.yokohama-cu.ac.jp/amedrc/res/nakajima160302.pdf

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このページの最終更新日時: 2019-04-30 (火) 14:13:29