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メラニン凝集ホルモン(melanin-concentrating hormone : MCH)

鮭の下垂体から発見されたペプチドホルモン。鮭では皮膚色を白色化する働きがある。

ヒトを含む脊椎動物視床下部に存在するMCH産生神経で合成される。しかし、哺乳類では体色を変化させる機能は失われている。

魚類と哺乳類でMCH神経繊維の投射する部位が異なることは,MCHの機能が脊椎動物の進化の過程で変化したことをうかがわせる.魚類では下垂体神経葉?から血中に分泌されて,色素胞受容体に結合し,体色を調節する.しかし,この機能は哺乳類では失われている.*1

また、ヒトの視床下部からも分泌され、食欲刺激作用を持つことが確認されている。*2

*1メラニン凝集ホルモンとその神経中枢作用 高橋明義 川内浩司: https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/34/7/34_7_444/_pdf
*2柴原茂樹研究室 東北大学大学院医学系研究科細胞生物学講座分子生物学分野 研究テーマ: http://www.mbap.med.tohoku.ac.jp/ShibaharaResearchJ.html

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このページの最終更新日時: 2018-08-18 (土) 13:57:12