健康用語WEB事典

モルフォゲン(morphogen)

生物形態形成に関わる分子細胞組織中で自身の位置を把握する際に使う。Wnt8やBMPFGFヘッジホッグShh)など。*1*2*3

発生、変態、再生の際、体の一部の発生源から組織の中に分泌されて濃度勾配を形成する物質で、その濃度が組織の中の「標」となり、組織や個体の形態形成を助ける。*4

例えば、Shhタンパク質は代表的なモルフォゲンのひとつで、体肢芽におけるのパターニングのほか、神経管側化して運動神経感覚神経分化させる。

*1からだの前後のパターンは“点描”で描かれていた - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部: https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2017/5675/
*2Hedgehogシグナルを標的とした癌治療法の可能性 - 九大コレクション | 九州大学附属図書館: https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_detail_md/?lang=0&amode=MD100000&bibid=11871
*3プレスリリース - ショウジョウバエ卵巣の細胞に位置情報を伝えるメカニズムの解明: http://www.nibb.ac.jp/press/2012/12/04.html
*4東京大学 なぜ指は5本になるのか? 体の座標を決める仕組みの解明: https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400198364.pdf

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このページの最終更新日時: 2022-10-11 (火) 07:42:43