ラウリル硫酸ナトリウム(sodium lauryl sulfate : SLS) †
陰イオン性の界面活性剤。ラウリル硫酸Naとも表記される。シャンプーの泡立ちをよくするために使用される。ドデシル硫酸ナトリウムとも呼ばれる。分子式は C12H25NaO4S *1
近年、経皮吸収薬剤の浸透性や経皮毒などの観点から角層とバリア機能に関する研究が数多くなされているが、その一つに荒れ肌を惹起し皮膚のバリア機能を乱すと知られているラウリル硫酸ナトリウム(Sodium lauryl sulfate;SLS)の角層に対する影響を調べた研究がある。...
ミセル化した SLS 分子は流動相や水の相を通り角層内を浸透しつつバリア機能を低下させ、さらに角層細胞内に侵入しケラチン繊維の構造を壊したと考えられる。*2
抗がん剤による治療などで脱毛が起こった頭皮に対しては刺激となるため、ラウリル硫酸ナトリウムの含まれないシャンプーを使用することが推奨されている。*3
*1Sodium dodecyl sulfate | C12H25NaO4S - PubChem: https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/compound/Sodium_dodecyl_sulfate#section=Top
*2ラウリル硫酸ナトリウム溶液塗布によるヒト皮膚角層ケラチン繊維の構造変化 吉田,浩典 2012: http://jairo.nii.ac.jp/0029/00008658
*3九州大学病院がんセンター 抗がん剤による副作用を少なくする方法を学びましょう: http://www.gan.med.kyushu-u.ac.jp/general/digitalbook01/digitalbook01.pdf
*2ラウリル硫酸ナトリウム溶液塗布によるヒト皮膚角層ケラチン繊維の構造変化 吉田,浩典 2012: http://jairo.nii.ac.jp/0029/00008658
*3九州大学病院がんセンター 抗がん剤による副作用を少なくする方法を学びましょう: http://www.gan.med.kyushu-u.ac.jp/general/digitalbook01/digitalbook01.pdf
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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:08:05