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ラッカーゼ(laccase : Lac)

フェノール酸化する酵素ポリフェノールオキシダーゼのひとつ。いくつかの原子を含む。

木材の主要構成成分であるリグニンの合成・分解に関与しており、木材腐朽に関係するキノコには複数のラッカーゼが確認されている。*1*2

インディゴを効率よく分解することから漂白剤として使用される。

酸化酵素として工業的にも利用される。

ラッカーゼは安全な水中の酸素酸化剤として利用し,フェノール部分を特異的に酸化します。電極と組み合わせることにより,電気回路との電子の授受も可能です(バイオセンサ)。ラッカーゼを用いると,天然の生分解性高分子リグニンと類似の分子構造をもつ高分子材料であるポリメトキシフェノール?類も,有毒な過酸化水素や有機溶媒を用いずに合成できます。*3

*1微生物の代謝・生理学 3.1. Laccase の生産と精製: https://ocw.kyoto-u.ac.jp/ja/faculty-of-agriculture-jp/laboratory-course-in-applied-microbiology/pdf/12th-13th.pdf
*2キノコ由来ラッカーゼに関する研究: http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/engineering/chair/chem010/research7.html
*3新潟大学工学部機能材料工学科生物機能材料研究室 目標:高性能生物機能材料の開発と応用: http://tctanaka.eng.niigata-u.ac.jp/top.html

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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:08:06