健康用語WEB事典

リステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)

リステリア症の原因。低温増殖性であり、主に非加熱喫食食品で繁殖する。国内では稀だが、欧では食中毒の原因として多い。*1*2

細胞内へ侵入するとActAをその表面に発現し、これが宿主細胞Arp2/3複合体?およびVASPと結合して菌体の一極にアクチン重合を誘導する。このアクチン重合を繰り返す反動によって細胞内を運動し、さらに細胞から細胞へと感染を拡大する。*3

また、このActAArp2/3複合体?およびVASPへの結合によって異物でないかのように偽装し、オートファジーによる異物認識を免れていることが確認されている。

タグ: 食中毒 細菌 リステリア症 感染症

*1細胞内寄生菌感染症と免疫応答 光山正雄(京都大学大学院医学研究科・感染・免疫学教授): http://www.saitama-med.ac.jp/jsms/vol30/01/30_080_090.pdf
*2リステリア・モノサイトゲネス | 食品微生物学研究室 | Laboratory of Food Microbiology: http://www2.kaiyodai.ac.jp/~kimubo/research/torikumi/1.html
*3病原細菌の巧妙なオートファジー回避機構の発見|東京大学医科学研究所: https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/research/papers/post_18.html

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このページの最終更新日時: 2022-09-14 (水) 07:26:47