健康用語WEB事典

リバビリン(ribavirin)

C型肝炎の治療においてインターフェロンIFNα-2b)と併用して用いられる抗ウイルス。商品名はレベトール*1*2

リバビリンの化学構造

1972年にRobinsらによって報告された合成抗ウイルス剤で、広い抗ウイルススペクトルを有する。*3

海外では単独でRSウイルス下気道感染症インフルエンザ感染症ラッサ熱AIDS麻疹などに使用される。

ドセタキセル耐性を持つがんに対して有効であることが報告されている。*4

イノシン酸デヒドロゲナーゼの阻害によるグアニンヌクレオチド細胞内プール枯渇にづく間接的なウイルスRNA複製抑制がその作用機序と考えられている。

細胞内でリン酸化されてリバビリン三リン酸となり、C型肝炎ウイルス由来RNA依存性RNAポリメラーゼを阻害する。*5

*1日本内科学会雑誌 沢田哲治 5.レフルノミドとミゾリビン: https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/100/10/100_2929/_article/-char/ja/
*2C型慢性肝炎治療薬リバビリン(レベトール)の新規作用機序(RNAウイルスの変異誘導作用) シェリング・プラウ株式会社 研究開発本部 前臨床研究部 小川 真実 森貞亜紀: https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/120/6/120_6_398/_pdf
*3グリコシルフランを出発原料とする新規C-ヌクレオシドの合成 名城大学薬学部 医薬品機能化学研究室 前波勇: http://www-yaku.meijo-u.ac.jp/Research/Project/hitec/symp01/maeba.htm
*4世界初、リプログラミング療法の臨床試験に成功 前立腺がんの進行に対する新たな治療法に: https://www.keio.ac.jp/ja/press_release/2015/osa3qr0000016964-att/20151029_1.pdf
*5リバビリン錠200mgRE「マイラン」: https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/6250022F1030_1_13/

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このページの最終更新日時: 2020-05-07 (木) 19:19:50