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リンパ球になる細胞が白血病細胞となった白血病。*1
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リンパ性白血病全体の2%程度とされる、小型成熟B細胞の低悪性度の稀な腫瘍。有毛細胞白血病やヘアリーセル白血病とも。腫瘍細胞は卵円形の細胞核と豊富な細胞体に不規則で微細な突起(hairy)を細胞膜に持つ。中高年で発症(年齢中央値は50歳)し、小児にはほとんど発症しない。発現が明らかなのは汎B細胞マーカーであるCD20とCD79aのみ。治療薬はクラドリビン、ペントスタチン、IFN-αなど。
がん化した造血幹細胞。白血病細胞が本来健康ならばリンパ球になる細胞だった場合はリンパ性白血病、それ以外の細胞(白血球、赤血球、血小板)だった場合を骨髄性白血病として区別する。また、白血病細胞の主体が芽球である場合を急性白血病、成熟能を保ち、一見正常な細胞が増加するものを慢性白血病と呼ぶ。
白血球のひとつである血液中の免疫細胞。-T細胞(Tリンパ球)-B細胞(Bリンパ球)-NK細胞-NKT細胞これらのリンパ球は、通常は不用意に働かない様に不活性状態となっている。抗原による刺激を受けることで、その都度活性化する。これは、リンパ球が活性化されると炎症を伴うため、過剰に働くことによる身体への負担を防ぐためである。リンパ節に分布する交感神経からノルアドレナリンが分泌されると、リンパ球に発現するβ2受容体が刺激され、その結果リンパ球のリンパ節からの脱出が抑制される。
造血幹細胞に異常が起こる造血器悪性腫瘍(血液がん)のひとつ。白血球の成熟過程に異常が生じ、芽球のみが残り成熟した白血球が作られなくなる。以下ように分類される。同じ白血病ではあるが、病態そのものが大きく異なる。-急性白血病-慢性白血病-成人T細胞性白血病-骨髄異形成症候群
小児に多い血液がんの一種。骨髄での造血障害による白血球減少により免疫力が低下し、発熱や肺炎、貧血、倦怠感、息切れ、出血傾向などの症状が現れる予後不良な疾患。このがん細胞が増えるためにはアスパラギンなどのアミノ酸が必要であるため、アスパラギンを枯渇させるL-アスパラギナーゼなどが治療薬として用いられる。L-アスパラギナーゼを用いた治療にオートファジー阻害薬のクロロキンを併用することで治療効果が増強されることが報告されている。-前駆B細胞急性リンパ性白血病
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