ロピバカイン(ropivacaine) †
アミド型局所麻酔薬のひとつ。神経細胞の開いた状態(不活性状態)の電位依存性ナトリウムチャネルを可逆的に抑制し、活動電位の発生と伝搬を妨げる。*1
ロピバカインは側鎖がプロピル基であり、プロピバカインと名付けられるはずであったが、別の局所麻酔であるプロピトカインとの混乱を避けるためにロピバカインとなった。
血液中で主にα1-酸性糖タンパク質(AGP)に結合し、アルブミンへの結合は少ない。CYP3A4とCYP1A2によって大部分が代謝される。
レボブピバカインやブピバカインよりも心毒性が低いという利点がある。また、これらよりも分離麻酔(濃度によって遮断する神経線維の種類が異なる)効果が高いとされているが、臨床研究では分離麻酔効果に差を認めないとの報告も多い。*2
*1ロピバカインの薬理学的特徴 金沢大学附属病院麻酔科蘇生科 山本健: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsca/29/4/29_4_509/_article/-char/ja/
*2「ロピバカインの上手な使い方」によせて 日本臨床麻酔学会臨床麻酔教育委員会委員長 岩崎寛 日本臨床麻酔学会誌編集刊行委員会委員長 佐藤重仁: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsca/29/4/29_4_508/_pdf/-char/ja
*2「ロピバカインの上手な使い方」によせて 日本臨床麻酔学会臨床麻酔教育委員会委員長 岩崎寛 日本臨床麻酔学会誌編集刊行委員会委員長 佐藤重仁: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsca/29/4/29_4_508/_pdf/-char/ja
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このページの最終更新日時: 2020-01-29 (水) 08:44:11