健康用語WEB事典

中心灰白質(central gray matter)

中脳水道を取り囲み密集する比較的小型の神経細胞集団(灰白質)。中脳水道周囲灰白質PAG)とも。

視床下部脳幹毛様体縫線核青斑核脊髄からの入力を受け、同時にこれらの部位に対して投射をする。*1

闘争や逃走、すくみ反応など動物の様々な防御行動に関わるとされる。*2

下行性疼痛抑制系のひとつでもあり、延髄大縫線核を経由して脊髄に達し、侵害刺激の情報伝達を抑制する。中心灰白質の細胞体にはβ-エンドルフィンダイノルフィンエンケファリンなどの内因性オピオイドペプチドが含有されている。*3*4

*1Terminologia Anatomica(TA)に基づく解剖学: http://www.anatomy.med.keio.ac.jp/funatoka/anatomy/TA(html)/A14_1_06_321.html
*2動物の争いでいつ降参するかを決める神経回路 | 理化学研究所: https://www.riken.jp/press/2016/20160401_1/
*3滋賀医科大学 研究について 過去論文の日本語要約(一部のみ): http://www.shiga-med.ac.jp/~koyama/works/k-abs-j.html
*4痛みのメカニズムと理学療法 痛みについて理解を深めよう 肥田朋子 松原貴子 田崎洋光: http://aichi-npopt.jp/dl/ppr_18_02_koeda.pdf

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このページの最終更新日時: 2019-10-28 (月) 09:54:25