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血液中のタンパク質(アルブミン)が減少した状態。浮腫(むくみ)の原因となる。*1
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毛髪や筋肉、臓器など人体の各部を構成する必須の栄養素。三大栄養素のひとつ。漢字では蛋白質と表記する。蛋白はもともと卵白の意味。英語ではプロテインと呼ばれ、これはギリシャ語で「一番大切なもの」を意味するプロティオス(proteios) に由来する。体内に存在する酵素や受容体、免疫の抗体、血液中の血球などもタンパク質によって構成されている。人体全体の10〜15%程度を占める。化学的には、アミノ酸から成るペプチドが集まった一本のポリペプチドから作られる巨大な分子。タンパク質を構成す…
体内の細胞間(間質)に体液が溜まっている状態。いわゆるむくみ。毛細血管の血圧上昇、血管の中のタンパク質の濃度低下、毛細血管の血管透過性亢進などによって血管外の組織に体液が滲み出ることで浮腫が生じる。部位や原因によって以下のように分類される。タグ:
低タンパク血症により血漿膠質浸透圧が低下し、血管内に水分が保持できず生じる全身性浮腫。低栄養性浮腫とも。食事性と続発性に分類され、前者に属するものとしては脚気や飢餓浮腫など、後者には悪性腫瘍、重症消耗性疾患、吸収不良症候群、蛋白漏出性胃腸症などが原因となる。タグ:
胃腺増殖により胃粘膜の巨大皺壁(肥厚して皺を作る)をきたし、高率に低タンパク血症を合併する比較的希な疾患。1888年にメネトリエによって報告された。約10%の割合で胃がんを合併するとされる。粘膜内プラスミン活性が亢進していることが報告されている。治療はH2受容体拮抗剤やステロイドの有効性が報告されているが、胃全摘が施行された報告もある。ピロリ菌の関与が示唆されているが、除菌せずにプロトンポンプ阻害剤であるオメプラゾールの使用で病変が消失した例も報告されている。タグ:
低タンパク血症(低アルブミン血症)を主徴とし、胃や腸からの胃腸管腔への血漿タンパク質(特にアルブミン)が異常漏出する症候群。原発性腸リンパ管拡張症やメネトリエ病、心疾患、非特異性多発性小腸潰瘍症、消化管ポリポーシス、腸結核、クローン病、アレルギー性胃腸炎、膠原病(特に全身性エリテマトーデス)などを原因として発症する。免疫グロブリンやリンパ球の現象によって、続発性に免疫不全状態が起こることがある。蛋白漏出性腸症は腸からの蛋白漏出によって低蛋白血症を示す病態を総称したもので,従来…
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