健康用語WEB事典

優劣の法則(law of dominance)

メンデルの法則のひとつ。優性の法則とも呼ばれる。

遺伝において、どちらか片方の親の遺伝子の性質だけが子に現れる現象。主に優性遺伝子による形質劣性遺伝子による形質よりも優先して現れること。*1*2

ヘテロ接合体において一方の遺伝子のみが他方の遺伝子発現を抑えて現れる。このようには発現する遺伝子優性遺伝子といい、逆に発現しない遺伝子劣性遺伝子という。ヘテロ接合体でどちらの遺伝子発現することを共優性という。ヒトのABO式血液型ではA遺伝子とB遺伝子がどちらもO遺伝子に対して優性であり、A遺伝子とB遺伝子は互いに共優性である。したがってO型の表現型は劣性ホモ?の個体であるという。*3

例えば、ABO血液型が純系のA型(AA)の人と純系のO型(OO)の人の子はA型(AO)となるが、これはA型が優性遺伝子であるためである。*4

*1東北大学 遺伝子の優劣関係を決める新たな仕組みを解明 メンデルの優性の法則の謎を100年ぶりに: https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2016/12/press20161220-01.html
*2遺伝学電子博物館 メンデルの法則 ~ 優劣の法則: https://www.nig.ac.jp/museum/history/03_a.html
*3畜産試験場 遺伝の原理: http://www.hro.or.jp/list/agricultural/research/sintoku/beef/terms/terms2.html
*4PHP研究所 竹内薫 丸山篤史 白くて眠れなくなる遺伝子(2016/1/5)

ご意見・ご要望をお聞かせください。


優劣の法則に関する情報を検索
[学術機関を検索] [政府機関を検索]



この用語を編集/画像添付
このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:08:42