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免疫寛容を参照。
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T細胞が抗原提示細胞からの抗原の提示を受ける際に副刺激(共刺激)がなければ、そのT細胞の活性化が抑制される現象。免疫学的寛容の維持のための仕組み。アネルギーや免疫不応答とも呼ばれる。活性化されないことのみではなく、再び同じ抗原に出会ったときにも無反応である現象も含む。特定の刺激を与えない限りアナジーは解除されない。自己のタンパク質がT細胞に提示された場合に起こる。これは全身のリンパ管で起こるため、胸腺で起こる中枢性免疫寛容に対し、末梢性免疫寛容と呼ばれる。
免疫系が自己の構成成分など特定の抗原に対して反応性を示さない状態のこと。免疫学的寛容や自己寛容、トレランスとも。実際に自己の免疫が自分自身を攻撃しないのは(これをトレランス:免疫学的寛容といいます)のは、胸腺という臓器でT細胞(自己反応性T細胞)が教育を受けるからです。自己の成分に対して反応性が強いT細胞は、胸腺における負の選択によってアポトーシスに誘導される。逆に自己に全く反応しない場合も、抗原提示を受けても活性化されないため正の選択によってアポトーシスを起こす。胸腺におけ…
自己を構成する物質の分子が抗原となったもの。通常は免疫学的寛容によって抗原としては認識されない。自己免疫疾患の原因となる。自己抗原の発生原因は、HLAの遺伝子によるものと考えられている。たとえば、インスリン依存型糖尿病患者の約8割が「DQ8」と「DQ2」とよばれるHLAタイプをもち、関節リウマチ患者の約8割が「DR4」とよばれるタイプをもつ。そのほか、多発性硬化症、バセドウ病、重症筋無力症など、さまざまな自己免疫疾患が特定のHLAタイプと高い相関をみせ、親から子へと遺伝してい…
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