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受精卵が持つ、個体に必要なあらゆる細胞に分化することのできる性質のこと。*1
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悪性奇形腫から発見され、初めて体外で培養された多能性幹細胞。ES細胞の樹立の元となった。胚性癌腫細胞やEC細胞とも呼ばれる。EC細胞の重要な点は癌細胞ではあるが、未分化で分化全能性を持つ胚細胞に似ていることである。これらのEC細胞株は未分化状態のままシャーレ上で維持することができ、さらに特定の薬剤添加等により、様々な細胞に分化誘導することができる。
生物を構成する基本単位。全ての生物の体は細胞(の集合)で出来ている。人間の成人は約60兆個の細胞から成るとされる。細胞の大きさや形は生物の種類や存在する部位によって異なる。ヒトは約270種類の細胞から構成されると考えられている。細胞をセル(cell)と命名したのは、フックの法則を発見したロバート・フック(Robert Hooke)である。一つの細胞で体が構成されている生物を単細胞生物、複数の細胞で体が構成されている生物を多細胞生物と呼ぶ。細胞が一定のパターンで集まったものが組…
雄と雌で作られた生殖細胞(配偶子、卵子と精子)の融合(受精)によってできる生物個体の初期段階。卵と精子という特殊化した2種類の細胞が融合することにより万能性をもつ細胞である受精卵ができ、卵割分裂を繰り返して個体発生を開始します。初期胚ではグルコースではなくピルビン酸や乳酸が主なエネルギー源となる。
ある細胞が自己以外の種類の細胞に分化する能力。様々な種類の細胞に分化できる場合は多分化能と呼ぶ。受精卵はあらゆる細胞に分化できる性質を持ち、これを分化全能性と呼ぶ。
分裂・増殖する細胞がそれぞれの役割に応じて機能などを変化させる現象。基本的に、一度分化した細胞は元には戻らないが、iPS細胞は未分化な状態に初期化(リプログラミング)することができる。
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