健康用語WEB事典

分子相同性(molecular mimicry)

分子の化学的構造の類似性のこと。免疫反応において問題となる場合があり、自己免疫疾患の原因となる。

例えば、抗原エピトープ)となるウイルスタンパク質の構造が、自己の細胞発現するタンパク質の構造と似ている場合、その細胞T細胞などによる免疫の対象となる。*1

自己の免疫による外敵への攻撃が強いと、その外敵と分子構造がよく似ている自分自身も同時に攻撃されてしまうことがあるようです。こうした類似性のことを分子相同性(molecular mimicry)といいます。*2

*1免疫とは、そして免疫によって起こる病気とは 医学系研究科内科学専攻 アレルギーリウマチ学 山本一彦: http://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_files/gf_22/8/notes/ja/08yamamoto110608final.pdf
*2ナツメ社 埼玉医科大学リウマチ膠原病院 教授 三村俊英 基礎からわかる免疫学

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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:08:50