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膜型IgMが成熟し、抗体としての力を持ったIgMのこと。*1
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形質細胞やBリンパ球(B細胞)が産生する、免疫に関わるタンパク質。エミール・アドルフ・フォン・ベーリング(Emil Adolf von Behring)と北里柴三郎によって発見されたが、命名はその後に行われたとされる。主に血液中や体液中に存在し、体内に侵入してきた病原体や破損した細胞などを捉えて、それを排除する働きをする。γ-グロブリンに含まれるため免疫グロブリンとも呼ばれる。人体は、一度侵入してきた異物(抗原)に対して抗体を作り、以後同じ異物が侵入してきた時に対抗できるよう…
抗体(免疫グロブリン)のクラスのひとつ。抗体全体の約10%を占める。5つの抗体が結合した五量体。B細胞が最初に作る抗体であり、IgMが作られた後にIgGが作られる。リンパ節や脾臓、骨髄などで産生され、血液やリンパ液によって身体全体に運ばれる。進化的に最も早く出現した抗体であり、作られる量は少ないが、素早く異物に対応できる。
未成熟のB細胞から産生される、結合力の弱いIgM。これに対して成熟したIgMを分泌型IgMと呼ぶ。B細胞は成熟する前からIgMを作り出すが、このIgMは「膜型」とよばれる結合力の弱いものである。このような未成熟なB細胞は、ヘルパーT細胞からの刺激を受けると成熟をはじめ、抗体としての力を持つ「分泌型のIgM」を作り出すようになる。
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