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慢性炎症などによって生じる、正常な細胞ががん化する前の状態。
炎症、化生を経てがん化が起きる。*1
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一度起こった炎症が長期間治らないもの。これに対し、比較的早期に治まる炎症は急性炎症と呼ばれる。炎症の沈静化には様々なメディエーターの働きが必要であることがわかっている。また、世界的に主要な死因である心不全やがんの発症と慢性炎症には因果関係があることが報告されている。生体にとって,一度誘発された炎症反応は適切に収束されなければならず,この制御機構が破綻すると慢性炎症や組織障害へと発展してしまう.実際に慢性炎症状態において何らかの原因から炎症の収束が適切に起こっていない可能性が指…
国内の死因の3分の1を占め、現在も増加傾向にあると言われる遺伝子異常による疾患。症状は、細胞が無秩序な増殖を繰り返し、周囲の組織や他の組織にまで侵入(浸潤)し、自他の組織を破壊する悪性腫瘍となる。がん細胞は、ATPを常に解糖系で生成しており、大量の乳酸を生じさせる(ワールブルク効果)。また、浸潤や転移を行うために、基底膜のメラニンやコラーゲンを分解するための酵素の活性が高くなっている。がん細胞自体は1日5000個程度生まれていると考えられているが、生体の免疫によってがん細胞は…
子宮内膜が異常に厚く増殖し、子宮内膜の細胞異型が認められる疾患。細胞異型がないものは子宮内膜増殖症と呼ばれる。子宮体がんの前がん病変と考えられている。エストロゲンが過剰に働くことが一因。タグ:
食道下部の粘膜(扁平上皮)が、胃から連続して胃粘膜と同じ円柱上皮に変化(化生)した状態。胃液が食道へ繰り返し逆流することで粘膜が傷付くことが原因。ピロリ菌の感染の少ない欧米の白人に多い。食道腺がんの発生源となる。食道腺がんの前がん病変であり、発がん率が通常の30~125倍高くなる。食道の粘膜は扁平上皮という粘膜で、胃は円柱上皮という別の粘膜で覆われている。バレット食道とは、食道下部の粘膜が、胃から連続して同じ円柱上皮に置き換えられている状態のこと。
生物を構成する基本単位。全ての生物の体は細胞(の集合)で出来ている。人間の成人は約60兆個の細胞から成るとされる。細胞の大きさや形は生物の種類や存在する部位によって異なる。ヒトは約270種類の細胞から構成されると考えられている。細胞をセル(cell)と命名したのは、フックの法則を発見したロバート・フック(Robert Hooke)である。一つの細胞で体が構成されている生物を単細胞生物、複数の細胞で体が構成されている生物を多細胞生物と呼ぶ。細胞が一定のパターンで集まったものが組…
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