健康用語WEB事典

前駆脂肪細胞(preadipocyte)

脂肪組織中に存在する、脂肪細胞分化する前の細胞。過剰にエネルギーを摂取することで、前駆脂肪細胞から成熟した脂肪細胞となり余分なエネルギーを脂肪として蓄える。*1*2

白色脂肪細胞または褐色脂肪細胞分化するが、これにはエピゲノムが関わるとされる。

前駆脂肪細胞脂肪細胞ゲノム塩基配列は同じですが、前駆脂肪細胞では脂肪を蓄える遺伝子の働きが抑えられ、脂肪細胞ではその遺伝子の働きが活発になっています。それぞれの細胞遺伝子の働きが異なるというのは、ゲノム情報が後天的に書き換えられている、つまりエピゲノムが関与しています。*3

前駆脂肪細胞から脂肪細胞ができるのを抑えるタンパク質としてSETD5が知られている。

タグ: 脂肪 細胞 エネルギー

*1脂肪細胞ができるのを調節する新規のクロマチン構造を解明: http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/pressrelease/pdf/271120release_rcast.pdf
*2脂肪細胞が「できる・できない」を決めるエピゲノムを... | プレスリリース・研究成果 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-: https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2021/12/press20211203-01-epigenome.html
*3東京大学 先端科学技術研究センター 代謝医学 酒井研究室 環境が脂肪細胞を操作する: http://www.mm.rcast.u-tokyo.ac.jp/assets/files/RCASTNEWS_95%E5%8F%B7_%E6%8E%A2%E6%A4%9C%E5%9B%A3_%E9%85%92%E4%BA%95%E7%A0%94.pdf

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このページの最終更新日時: 2021-12-04 (土) 21:12:18