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溶血性連鎖球菌(溶レン菌)の一種。化膿レンサ球菌とも。菌体表層に架橋するMタンパク質の抗原性の違いから130種類以上に分類される。健常者の咽頭や消化管、表皮に生息する常在菌であるが、場合によってはヒトに感染し、咽頭炎、扁桃炎などの局所性炎症や猩紅熱、産褥熱などの全身性炎症の原因となる。重篤な劇症型溶血性レンサ球菌感染症を引き起こす場合があり、人喰いバクテリアとも呼ばれる。宿主細胞へ結合には、フィブロネクチン結合タンパク質であるFタンパク質が付着因子の一つとして関与する。
菌の集落周辺の血液を完全に溶血するもの。発育集落の周囲に完全に透明な溶血環が認められ、透明部には赤血球が認められない。化膿レンサ球菌が引き起こす。β溶血には酸素安定性のS溶血素と酸素不安定性のO溶血素が関与するといわれています。溶血レンサ球菌が好気培養条件下で血液寒天平板上にβ溶血を起こすのは, 酸素安定性のS溶血素によるものです。
細菌が産生し種々の細胞に傷害を与える毒素。細胞溶解毒素とも。酵素活性により細胞の代謝を阻害してその細胞を死滅させるものと、細胞膜に孔を開けて細胞を破壊するものとがある。-ADPリボシルトランスフェラーゼ(ジフテリア毒素、ロイコシジン)-N-グルコシダーゼ(ベロ毒素、志賀毒素)-アデニル酸シクラーゼ(百日咳毒)-ホスホリパーゼC(ウエルシュ菌α毒素)-黄色ブドウ球菌α毒素-化膿レンサ球菌のストレプトリジンO
レンサ球菌属(ストレプトコッカス属)に属するグラム陽性の細菌。連鎖球菌とも呼ばれる。球状の細菌が繋がった見た目をしている。身近なレンサ球菌には以下のようなものがある。-乳酸菌(S. thermophiles)-肺炎球菌(S. pneumoniae)-ミュータンス菌(S. mutans)-化膿レンサ球菌(A群レンサ球菌、S. pyogenes)-豚レンサ球菌(S. suis)連鎖球菌は常に一定の方向へ分裂するために連なった形をとり、4連球菌、8連球菌などは、横に分裂した後、今度…
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