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古典経路(classical complement pathway)

補体の活性化経路のひとつ。抗原抗体複合体の形成により、IgGIgMFc受容体へのC1qの結合またはC1q病原体表面への直接の結合を起点として進行する。*1

結合したC1qは2分子C1rを活性化し、続いてC1rが2分子C1sを活性化する。C1複合体C4に結合してこれを分解し、続いてC2も分解してC4bC2aを生成する。C4bC2aは結合してC3転換酵素であるC4b2aとなる。ここまでの一連の反応は初期反応と呼ばれる。*2

C2欠損状態では古典経路による補体の活性化が起こらないが、代替経路による補体の活性化とそれによるアナフィラトキシンの形成は起こり得る。*3

*1近畿大学医学部病理学講座 第6回インターネット病理勉強会: http://www.med.kindai.ac.jp/patho/chikkun/7kai/2011-07.htm
*2西東社 カラー図解 免疫学の基本がわかる事典 鈴木隆二(2015/6/3): https://amzn.to/2SW7bg
*3近畿大学医学部免疫学教室 自己認識とその破綻: http://www.med.kindai.ac.jp/immuno/tut2001b.htm

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このページの最終更新日時: 2019-04-23 (火) 16:02:39