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がん細胞による塊を作る悪性腫瘍のこと。
上皮細胞に由来する「癌」が多い。それ以外の固形がんは肉腫と呼ばれる。*1
関連する用語
小児固形がんによる死因の第一位とされるグリオーマ。外科的切除が困難な脳幹にあり、かつ有効な化学療法が確立しておらず、放射線治療を行なっても予後不良。タグ:
先天奇形や高発がん、骨髄不全などを来す重篤な先天性難病。国内では100万人に10人程度と稀。DNA鎖間架橋(ICL)の損傷が修復できないことが原因となる。白血病や固形がんを併発する。原因遺伝子は20個以上存在する。原因遺伝子のSLX4が正常に機能するために不可欠のタンパク質としてRNF168が同定された。タグ:
体の表面を覆う皮膚や管腔臓器(口腔や腸管、気管、泌尿器、生殖器など)の粘膜を覆い、外界からの異物や病原体の侵入を防ぐ役割をもつ細胞。上皮というのは、皮膚や粘膜の表面はもちろんだが、肝臓や腎臓などの実質部分も上皮が折りたたまれてできており、これらの臓器の機能を担っている細胞は上皮細胞である。口腔の上皮細胞は高温に反応する。温度の感知はTRPV3、TRPV4が担っている。上皮細胞は常に生まれ変わり、古くなったものは、皮膚では垢、腸では便、気管では痰などとして排泄される。悪性腫瘍の…
がん化した個々の細胞のこと。通常の細胞に比べて分裂速度が速く、密度も高いため非常に硬くなる。一方で細胞膜はERMが外れていることによって、通常の細胞よりも柔らかくなっており、これががんの転移が起こりやすい一因となっている。酸素の有無に関わらず解糖系による代謝を行い、通常の細胞に比べて3〜8倍のグルコースを取り込む。この性質を利用してPETによるがんの検査が行われる。一酸化炭素を利用して抗がん剤を無効化する解毒用の代謝経路を持つ。通常のエネルギーを得るための代謝経路と解毒の経路…
国内の死因の3分の1を占め、現在も増加傾向にあると言われる遺伝子異常による疾患。症状は、細胞が無秩序な増殖を繰り返し、周囲の組織や他の組織にまで侵入(浸潤)し、自他の組織を破壊する悪性腫瘍となる。がん細胞は、ATPを常に解糖系で生成しており、大量の乳酸を生じさせる(ワールブルク効果)。また、浸潤や転移を行うために、基底膜のメラニンやコラーゲンを分解するための酵素の活性が高くなっている。がん細胞自体は1日5000個程度生まれていると考えられているが、生体の免疫によってがん細胞は…
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