健康用語WEB事典

多剤耐性緑膿菌(multi-drug resistant Pseudomonas aeruginosa : MDRP)

フルオロキノロン系カルバペネム系アミノグリコシド系の三系統の抗菌薬を含めた複数の抗生物質耐性を獲得した緑膿菌。有効な抗菌薬がほとんど無く難治。加湿器?ネブライザー内視鏡人工呼吸器などを介した院内感染が報告されている。*1

緑膿菌に効果が期待されるセフスロジンセフタジジムなどのβ-ラクタム薬のみならずイミペネムなどのカルバペネム系薬やシプロフロキサシンレボフロキサシンなどのフルオロキノロン系抗菌薬、さらにアミカシンなどのアミノ配糖体系抗生物質などに幅広く耐性を獲得した臨床分離株が、散発的ではあるが各地の医療施設で臨床分離されるようになり、「多剤耐性緑膿菌」としてその動向が警戒されている。*2

*1感染制御部 阪大病院I.C.T 多剤耐性緑膿菌(MDRP)とは: https://www.hosp.med.osaka-u.ac.jp/home/hp-infect/file/ictmon/ictmon097.pdf
*2国立感染症研究所 薬剤耐性緑膿菌感染症とは: https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/2373-dr-pa-intro.html

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このページの最終更新日時: 2019-11-27 (水) 09:01:18