健康用語WEB事典

子宮頚がん(cervical cancer)

主に性的行為によって感染するヒトパピローマウイルスHPV)によって引き起こされる子宮がん。別名はマザーキラー

Rbp53遺伝子から発現されるタンパク質の働きが抑制されることで発生する。

子宮頚がんの約90パーセントはいろいろなタイプのHPV感染しており、これが子宮頚がんの原因であると考えられている。ところが、残りの10パーセントにはHPV感染しておらず、他に原因がある。このHPV感染していない子宮頚がん細胞を調べると、Rbp53遺伝子変異が高率で検出できる。つまり、子宮頚がんの発症にはこれらのがん抑制遺伝子の不活性化が必要だと思われる。ところが、HPV感染している子宮頚がんRbp53遺伝子には変異はない。つまり、HPVがん蛋白質E6?E7?Rbp53蛋白質に結合して、その機能を抑制しているので、これらのがん抑制遺伝子変異は必要ないということである。*1

*1大阪大学 微生物病研究所 -病気のバイオサイエンス-: http://www.biken.osaka-u.ac.jp/biken/BioScience/page21/index_21.html

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このページの最終更新日時: 2019-11-09 (土) 11:29:02