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官能基(functional group)

有機化合物の特徴を決める原子団のひとつ。化学反応の特性に注目した場合の原子団の分類。「官能」は「生物の諸器官の機能」を意味する。場合によっては置換基と同じ意味で使われる。

官能基は物質の化学的属性(chemical profile)や化学反応性に着目した概念で、官能基というときにはそれぞれに固有の物性や化学反応性が想定されている。言い換えれば、官能基は化合物に特定の化学的な性質を与える役割を果たす。よって置換基と違い、副鎖として炭素骨格と一体化してしまう炭化水素基は含まないことがあるが、定義には揺れがあり、実際には置換基とほとんど同義的に用いられることも多い。*1

官能基が結合している位置をα位と名付け、その隣から順にβ位γ位、δ位、...となる。例えばα-アミノ酸、β-アミノ酸、...など。*2

官能基の種類*3

*1広島大学 化学-化学用語-: http://home.hiroshima-u.ac.jp/yhiraya/er/ES_R_K(2).html
*2有機化合物䛾反応(第9回)創薬分子薬学講座薬化学部門 金光卓也: http://www10.showa-u.ac.jp/~obchem/2017P2_yuki/2017P2_yuki_09.pdf
*3北海道大学 大学院農学研究院 応用生命科学部門 化学Ⅱ 第5章 構造式と化合物の分類及び命名: http://www.agr.hokudai.ac.jp/fbc/lecture_files/2016kagaku_1021.pdf

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このページの最終更新日時: 2018-01-25 (木) 08:08:29