小胞型ヌクレオチドトランスポーター(vesicular nucleotide transporter : VNUT) †
ATPを神経の中の小胞内に貯蔵する働きを持つヌクレオチドのトランスポーター。
神経や内分泌、免疫細胞の分泌小胞に局在し、膜電位差を駆動力として塩化物イオン依存的にATPを小胞内に輸送する。分泌小胞が開口放出されると、ATPやその代謝物がプリン受容体に結合し、下流に情報を伝達する(プリン作動性化学伝達)。*1
脊髄後角の神経細胞に存在する。神経損傷などの刺激によって小胞内のATPが細胞外へ放出されると、それがミクログリアのP2X4受容体に結合して痛みを起こす。*2*3
エイコサペンタエン酸(EPA)やその代謝物の一部、構造が似たn-3系脂肪酸によってATP輸送活性が強く阻害される一方、ドコサヘキサエン酸(DHA)やアラキドン酸ではあまり阻害されない。
*1魚油や亜麻仁油に含まれるオメガ3系多価不飽和脂肪酸のエイコサペンタエン酸が痛みに効く分子メカニズムを解明~慢性痛の新規医薬品の開発に期待~ - 国立大学法人 岡山大学: https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id985.html
*2神経障害性疼痛のメカニズムが大きく前進!ミクログリア細胞を刺激する仕組みを解明 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY): https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/39
*3慢性痛の原因となる神経炎症応答の増悪機構を解明 新しい鎮痛薬開発の可能性 京都大学: http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news6/2011/120315_3.htm
*2神経障害性疼痛のメカニズムが大きく前進!ミクログリア細胞を刺激する仕組みを解明 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY): https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/39
*3慢性痛の原因となる神経炎症応答の増悪機構を解明 新しい鎮痛薬開発の可能性 京都大学: http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news6/2011/120315_3.htm
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このページの最終更新日時: 2022-07-27 (水) 06:49:46