健康用語WEB事典

弛緩性便秘(atomic constipation)

が弛んで便意便を送り出す力が弱まること(腹圧の低下)で起こる便秘腹筋が弱い女性や高齢者に多い。*1

老化による平滑筋運動緊張の低下、脊髄障害、内分泌疾患(糖尿病甲状腺機能低下)などが原因となる。下剤の過剰使用で起こる場合がある。*2

妊娠に伴って分泌が増加するプロゲステロンは、妊娠維持のために必要であるが、蠕動運動を抑制するため弛緩性便秘の要因となることが知られている、*3

結腸蠕動緊張が低下し、内容の輸送が遅延するために起こる。太くて硬い便となり、便意に乏しく、排便後の残遺感も伴わない。*4

*1東京学芸大学 保健管理センター 便秘について: http://www.u-gakugei.ac.jp/~hokekan/d-benpi.html
*2岡山医学会雑誌 薬物相互作用(13―下剤の薬物相互作用)横張英子 岡崎昌利 千堂年昭 岡山大学医学部・歯学部附属病院 薬剤部: https://www.jstage.jst.go.jp/article/joma/120/2/120_2_223/_pdf
*3応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌 【報文】ラクトスクロースの摂取が妊婦の便通および腸内菌叢に及ぼす影響と安全性の検討: https://www.jstage.jst.go.jp/article/bag/4/1/4_KJ00009282127/_article/-char/ja/
*4金沢医科大学 消化器内科のページ 便秘: http://www.kanazawa-med.ac.jp/~hiromu/new_page_2-3-7.htm

ご意見・ご要望をお聞かせください。


弛緩性便秘に関する情報を検索
[学術機関を検索] [政府機関を検索]



この用語を編集/画像添付
このページの最終更新日時: 2020-06-12 (金) 18:57:56