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細胞膜中に微量に存在するイノシトールリン脂質。ホスファチジルイノシトールビスリン酸とも。ホスホリパーゼCによって加水分解されて細胞内にイノシトール三リン酸を生じる。イオンチャネルの制御やアクチン線維の再編成の制御に関わる。細胞の情報伝達において、入力がオンになった後に一過的にオフになり再びオンになる過程に必要であることが報告されている。β-アレスチンに結合し、これを細胞表面のGPCRを細胞内に取り込む過程を促進する。-ホスファチジルイノシトール-3,4-ビスリン酸(PIP2)…
エンドサイトーシスの一種。通常のエンドサイトーシスの10倍以上の大きさ(1μm〜5μm)の物質を取り込むことができるピノサイトーシス(飲作用)。通常のエンドサイトーシスは、細胞膜が細胞内に陥没する形でエンドソームを形成するが、マクロピノサイトーシスは細胞膜周辺のアクチン線維が重合することにより細胞外へ膜が円環状に突き出してカップ状の構造を形成し、細胞外液を巨大なエンドソーム(マクロピノソーム)によって細胞内への取り込む。サイトカラシンD、アミロライドの誘導体などによって阻害さ…
脳のカテコールアミンや膵臓のインスリンなどのホルモンを貯蔵する大型の分泌小胞。比較的緩やかに分泌が行われる。有芯小胞はゴルジ体から生成される。脳ではグルタミン酸などの神経伝達物質は小型のシナプス小胞に貯蔵され、ペプチド性の神経伝達物質は大型の有芯小胞に貯蔵されている。脳以外においては、膵臓のインスリンなどが有芯小胞に含まれている。内容物は小胞膜と形質膜との融合によるカルシウムイオン依存的な開口放出によって放出される。CAPS1は有芯小胞特異的に細胞質側から会合することが知られ…
小胞体のカルシウムイオンの枯渇を感知して、形質膜がカルシウムチャネルを介して細胞外からのカルシウムイオンの流入を促す現象。細胞内カルシウムイオンシグナルを長期的に持続させる上で重要。容量性カルシウム流入とも。
α-トコフェロール(ビタミンE)と特異的に結合し、それを輸送する可溶性タンパク質。278個のアミノ酸からなる。脂質結合ドメインとしてSec14を持つ。この異常が先天性ビタミンE欠乏症の原因となる。肝臓(肝細胞)に主に発現し、肝細胞内の細胞小器官間での輸送を行う。マウスの妊娠期において子宮にも一過的に発現する。α-TTPと結合したα-トコフェロールは最終的に超低比重リポタンパク質(VLDL)に取り込まれ、全身に運ばれる。具体的には、肝細胞によりエンドサイトーシスされたビタミンE…
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