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律速酵素を参照。
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複数の化学反応が連続して起こる、ある一連の化学反応系において、その全体の反応速度を決定する要因になる最も進行の遅い反応(律速段階)を触媒する酵素。どのような代謝経路であっても、その経路全体の反応速度を決定するのは律速酵素が関わる反応(律速段階)の速度である。例えば、解糖系においては、フルクトース-6-リン酸をフルクトース-1,6-ビスリン酸に変化させる反応を触媒する6-ホスホフルクト-1-キナーゼ(ホスホフルクトキナーゼ)が律速酵素である。律速(りっそく)という言葉は、光合成…
アセチルCoAを出発物質としてメバロン酸やコレステロール、ステロイドなどの合成に関与する代謝経路。酢酸とコエンザイムAを出発物質として3-ヒドロキシ-3-メチルグルタリルCoA(HMG-CoA)からメバロン酸を経る。律速酵素はHMG-CoA還元酵素であり、HMG-CoAが還元されてメバロン酸を生じる反応が律速段階。例えば、コレステロールは以下ように合成される。出典: (株)化学同人 京都大学大学院薬学研究科 くすりをつくる研究者の仕事 薬のネタ探しから私たちに届くまで 201…
α-ケト酸デヒドロゲナーゼ複合体のひとつである多酵素複合体。ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体およびα-ケトグルタル酸デヒドロゲナーゼ複合体と共にミトコンドリアに局在する。分枝鎖アミノ酸に由来する分枝鎖α-ケト酸を酸化的に脱炭酸する反応を触媒する酵素であり、この反応は分枝鎖アミノ酸の代謝分解の律速段階。ロイシン、イソロイシンおよびバリンがそれぞれアミノ基転移を受けて生じるα-ケトイソカプロン酸、α-ケト-β-メチルバレリン酸およびα-ケトイソバレリン酸のいずれをも基質とする。触…
細胞質で起こる糖(グルコース)の代謝経路。酸素を必要としない。ほとんどの真核生物や嫌気性細菌ではエムデン-マイヤーホフ-パルナス経路(EMP経路)が利用されるが、一部の生物ではエントナー-ドウドロフ経路が利用される。細胞質基質に存在する酵素の作用で、グルコースから2分子のピルビン酸または乳酸、ATP、水素が生じる。C6H12O6 → 2C3H4O3 + 2ATP + 4Hこの反応で生じたピルビン酸はミトコンドリア基質に送られクエン酸回路で利用される。また、この反応で生じた水素…
コレステロールからシトクロムP450(P450scc)によって生成される、ステロイドホルモンの前駆体となるステロイド。この生成はステロイドホルモンの生合成における律速段階。コレステロールから性ホルモン、副腎皮質ホルモンなどのステロイドホルモンを生合成する時の中間代謝体として重要な物質である。LTPの増強作用が確認されている。脳の海馬にある受容体CLIP-170に結合する。
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