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VT1を参照。
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細菌が産生し種々の細胞に傷害を与える毒素。細胞溶解毒素とも。酵素活性により細胞の代謝を阻害してその細胞を死滅させるものと、細胞膜に孔を開けて細胞を破壊するものとがある。-ADPリボシルトランスフェラーゼ(ジフテリア毒素、ロイコシジン)-N-グルコシダーゼ(ベロ毒素、志賀毒素)-アデニル酸シクラーゼ(百日咳毒)-ホスホリパーゼC(ウエルシュ菌α毒素)-黄色ブドウ球菌α毒素-化膿レンサ球菌のストレプトリジンO
腸管出血性大腸菌が産生するベロ毒素のひとつ。発見当初は志賀毒素様毒素と呼ばれ、後に志賀毒素と同一であることが確認された。アミノ酸配列と塩基配列のどちらも赤痢菌(Shigella dysenteriae)が産生する志賀毒素と全く同一で、志賀毒素の抗体で中和される。
破傷風菌や赤痢菌、O157などの腸管出血性大腸菌が生み出す毒素。初期症状は下痢と高熱。細胞のタンパク質合成を阻害する作用を持つ。毒性が強く死亡する場合もある。死亡率は500〜1000人に1人程度とされる。溶血性尿毒症症候群や急性脳症の原因となる。好中球に発現するスフィンゴ糖脂質に結合した後、好中球の細胞核内へ侵入して標的となる組織へ運ばれる。この際、好中球には損傷を与えない。ベロ毒素には以下の2種類が存在する。-VT1(志賀毒素)-VT2共に二種類のサブユニット(AとB)から…
O157:H7やO121:H19が産生するベロ毒素。志賀毒素に対する抗体では中和されないが、毒性がVT1と同等のもの。
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