急性散在性脳脊髄炎(acute disseminated encephalomyelitis : ADEM) †
アレルギー機序によると考えられている中枢神経系の脱髄を症状とする疾患。特発性のもの、ワクチン接種によるもの、病原体の感染が原因となるものの3つに分けられる。*1
ワクチン接種によるADEMは、ワクチン製造に使用した動物の中枢神経組織がワクチン精製時に混入することが原因となるとされる。病原体の感染によるADEMは、細菌やウイルスの感染によって感作された末梢リンパ球が中枢神経系と交差抗原性を持つことによって髄鞘が破壊されるためと考えられている。
治療は主にステロイドパルス療法。これに経口ステロイドを併用する場合もある。これに効果が見られない場合はγ-グロブリンの大量静注やシクロホスファミドなどの免疫抑制剤が用いられる。
*1徳島赤十字病院 医学雑誌・閲覧サービス MRIで、病変の経過を追った脊髄炎型ADEM (急性散在性脳脊髄炎)の1例: http://www.tokushima-med.jrc.or.jp/hospital/medical/2002_full014.pdf
*2KAKEN — 研究課題をさがす | 小児急性散在性脳脊髄炎、多発性硬化症の病因・病態解析と診断マーカーの探索 (KAKENHI-PROJECT-21591326): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-21591326/
*2KAKEN — 研究課題をさがす | 小児急性散在性脳脊髄炎、多発性硬化症の病因・病態解析と診断マーカーの探索 (KAKENHI-PROJECT-21591326): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-21591326/
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このページの最終更新日時: 2019-12-22 (日) 09:49:20