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血小板に対する抗体。自己免疫疾患の原因となる。
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形質細胞やBリンパ球(B細胞)が産生する、免疫に関わるタンパク質。エミール・アドルフ・フォン・ベーリング(Emil Adolf von Behring)と北里柴三郎によって発見されたが、命名はその後に行われたとされる。主に血液中や体液中に存在し、体内に侵入してきた病原体や破損した細胞などを捉えて、それを排除する働きをする。γ-グロブリンに含まれるため免疫グロブリンとも呼ばれる。人体は、一度侵入してきた異物(抗原)に対して抗体を作り、以後同じ異物が侵入してきた時に対抗できるよう…
自己免疫疾患のひとつ。血小板のインテグリンを自己抗原とする抗血小板抗体ができることによって血小板が破壊され、血小板の数が激減(場合によっては1μLあたり1万〜2万個程度)する疾患。発症率は10万人に約2人で難病に指定されている。免疫性血小板減少症とも。当初は巨核球が減っていないのに血小板が減り、原因が不明(特発性)であることから特発性血小板減少性紫斑病と呼ばれた。抗血小板抗体と結合した血小板が網内系(特に脾臓)のマクロファージに捕捉・貪食されることが主な血小板の破壊原因と考え…
免疫細胞が自分の体の一部を異物と誤認して(自己抗原)、それを攻撃する病気の総称。通常、T細胞などのリンパ球は自分の細胞を攻撃しない様に制御されているが、この制御に異常が起こると自己免疫疾患の原因となる。T細胞が自分の体の細胞を攻撃しないように、負の選択と末梢トレランス(制御性T細胞による抑制を含む)という二重の垣根によって体は守られている、しかし、それでもトレランスは完璧ではない。自己免疫反応あるいは自己免疫病は、かなりの頻度で起こる。原因となっているものが自身の抗体(免疫)…
血球の一つ。線維芽細胞や血管内皮細胞を呼び寄せ、傷口を塞いで出血を止める働き(止血)をする。栓球とも呼ばれていた。大きさは3μm程度で血液1μLあたり15万〜40万個の血小板が含まれる。巨核球の細胞質が剥がれてできる。血液中での平均寿命は8〜10日。イモリの血小板は細胞核を持つが、ヒトの血小板は細胞核を持たない。α顆粒や濃染顆粒と呼ばれる顆粒を持ち、細胞表面には血小板膜糖タンパク質が存在する。出血の後、血液は凝固しますが、この凝固には血小板が関与していることはご存知でしょう。…
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