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日本紅斑熱(Japanese spotted fever)

発熱弛張熱または稽留熱)、全身に現れる痒みのない紅斑紫斑、黒色痂皮とその周囲に発赤を伴う5mm程度の刺し口を特徴とするリケッチア症4類感染症のひとつ。2017年は337例が報告されている。*1

上記以外の症状は頭痛悪寒戦慄、全身倦怠感関節痛筋肉痛結膜充血咽頭発赤下痢嘔吐浮腫など。場合によってはショックDIC意識障害髄膜炎痙攣ARDS胃腸障害、血球貪食症候群SIRS多臓器不全などが起こる。

患者の多くは高齢者であり、死亡例も高齢者に限られている。*2

ツツガムシ病?と異なり、の裏にも発疹が多く認められ、発疹は出血を伴うこと(紫斑)が多いとされる。また、春から秋にかけての発生が多い。*3

*1福井大学医学部附属病院 リケッチア症診療の手引き つつが虫病と日本紅斑熱: https://www.hosp.u-fukui.ac.jp/wp/wp-content/uploads/r-tebiki20190422.pdf
*2日本紅斑熱 鹿児島大学名誉教授 岡本嘉六: http://www.vet.kagoshima-u.ac.jp/kadai/V-PUB/okamaoto/vetpub/Dr_Okamoto/Zoonoses/Tickborne%20Diseases/R%20japonica.htm
*3ダニが媒介する日本紅斑熱とつつが虫病の臨床・疫学的特徴を解明|長崎大学: http://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/about/info/science/science163.html

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このページの最終更新日時: 2019-10-10 (木) 19:02:14