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日本脳炎(Japanese encephalitis)

日本脳炎ウイルス感染によって引き起こされる急性脳炎4類感染症のひとつ。日本脳炎ウイルス(主にコガタアカイエカ)がヒトを刺すことで感染する。日本脳炎ウイルス感染したヒトの1%未満が日本脳炎を発症するとされる。*1*2

国内では西日本を中心に年間数名程度の患者が報告される程度だが、海外では東〜南アジア広く流行しており年間数万人が発症している。

症状は発熱頭痛めまい嘔吐など。小児の場合、腹痛下痢が認められることが多く、その後意識障害痙攣が現れる。死亡率は20~30%と高く、特に小児に多い。30~50%に後遺症が残存する。*3

国内では1954年からワクチンが使用されており、予防が可能。

タグ: 感染症 ウイルス 脳炎

*1ヒトにおける主な人畜共通感染症の発生状況 日本脳炎 鹿児島大学 岡本嘉六 日本脳炎の世界的発生率の推定:系統的吟味: http://www.vet.kagoshima-u.ac.jp/kadai/V-PUB/okamaoto/vetpub/Dr_Okamoto/Zoonoses/Zoonoses%20in%20Humans/Japanese%20encephalitis.htm
*2Dr.西山の渡航外来よもやま話 | 関西医科大学 衛生・公衆衛生学講座: http://www3.kmu.ac.jp/pubh/talk/05.html
*3大分大学医学部感染予防医学講座 蚊媒介性ウイルス疾患: http://www.med.oita-u.ac.jp/idc/Research/2017/res_2017_1.html

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このページの最終更新日時: 2022-11-23 (水) 13:20:00