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生物に必要な栄養成分(ビタミン、ミネラルなど)の不足によって起こる症状の総称。
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人体に必須のミネラル。食品中にはセレノシステインなどのようにアミノ酸と結合した形で含まれる。体内には約13mgあり、ほとんどがタンパク質と結合して存在する。その形態によって吸収率が変化する(セレノメチオニンは80〜90%、セレノシステインは50〜70%)。セレンを含むタンパク質は25種類が知られている。グルタチオンペルオキシダーゼに必須な補助因子。またヨードチロニン脱ヨウ素酵素の成分として甲状腺ホルモンの活性化に関わる。国内では土壌のセレン濃度が高いため、植物に十分な量が含ま…
ナイアシン(ニコチン酸)の欠乏症。スペイン語で「荒れた皮膚」を意味する。激しい皮膚炎や下痢、脳障害が起こる。ナイアシンの含まれないトウモロコシのみで栄養を摂取しようとすることで発症することが知られており、18〜19世紀のヨーロッパで流行した。この病気にかかると、まず身体が化膿した傷でボロボロになり、次に気がおかしくなり、最後は死に至る。ペラグラ病は、まず一七三〇年ごろスペイン(アストゥリアス地方)に見られ、少し時代が下ると、フランスやイタリア北部でも見られるようになる。とりわ…
ビタミンB1(チアミン)の欠乏症。亡国病とも。主な症状は浮腫、末梢神経障害と心不全(衝心)。脚気の場合には膝蓋腱反射が起きなくなる。
パントテン酸欠乏症(高脂血症、弛緩性便秘、抗生物質の副作用、湿疹、出血傾向など)の予防および治療薬。商品名はパントシン。リポタンパク質リパーゼの活性を上昇させ、血清中性脂肪を低下させる。血清総コレステロールを低下させ、HDLコレステロールを増加させる。また、血管壁リソソームのコレステロールエステラーゼ活性を高め、血管壁へのコレステロール沈着を抑制する。脂肪酸酸化促進、腸管運動促進作用も認められている。副作用として交感神経刺激による唾液分泌、発汗、嘔気などがある。
人体に必要なミネラルのひとつである元素。成人の体内には約9mgのモリブデンが含まれ、肝臓や腎臓、副腎、血液などに比較的多く存在する。摂取されたモリブデンの90%は胃と小腸から吸収され、タンパク質と結合して血液中を運ばれ、体内の各組織に移動する。体内の酵素の働きを助ける。ニトロゲナーゼや硝酸レダクターゼに含まれており、酸化還元反応の電子伝達に関わるとされる。モリブデンは、酸化還元酵素の補助因子として働く。長期間にわたり完全静脈栄養を施行した場合に欠乏症がみられ、頻脈、多呼吸、夜…
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