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正の超らせん(positive superhelix)

DNA超らせんのひとつ。螺旋構造を持つ二本鎖DNAがさらに巻かれた状態。DNAヘリカーゼⅠ型トポイソメラーゼなどが二本鎖DNAを切断して連結させることによって解消される。また、トポイソメラーゼは正の超らせんあるいは弛緩したDNAを、二重鎖切断を一時的に作ることにより負の超らせんへと変換する。*1

両端を固定化したねじれたひもの真ん中を引っ張ってほどいたときのことをイメージしてみよう。解かれるに従って両側のねじれはどうなるだろうか。巻き過ぎの状態,すなわち,正の超らせんが生じることになる。*2

*1学位論文要旨詳細 出芽酵母における染色体レベルでの非相同組換えの解析系の開発とその応用: http://gakui.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/gazo.cgi?no=116242
*2化学から見たDNAの基礎 遺伝子情報の複製・伝達のための優れた分子構造 九州工業大学応用化学科 教授 竹中繁織: https://www.jstage.jst.go.jp/article/kakyoshi/66/2/66_84/_pdf/-char/ja

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このページの最終更新日時: 2019-05-25 (土) 21:31:49