健康用語WEB事典

歯根膜(periodontal membrane)

歯周組織のひとつ。歯根を取り囲む厚さ200μmの線維性結合組織歯槽骨セメント質の間に存在し、歯槽骨につなぎ止める役割を担う。靱帯構造を持ち、歯周靱帯とも呼ばれる。*1*2

線維芽細胞などの細胞成分以外には、コラーゲンⅠ型コラーゲンが90%、Ⅲ型コラーゲンが10%、わずかにⅤ型コラーゲン)、血管神経を含み痛覚がある。*3

歯周炎によって破壊され、失われた歯根膜を再生させることは非常に困難である。*4

*1歯の再生医療の最前線 斎藤正寛: https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/43/2/43_2_84/_pdf
*2自治医科大学 地域医療オープン・ラボ 転写制御因子 SIX1 は歯根膜細胞の増殖を制御する 歯周組織の再生医療へ向けて: http://www.jichi.ac.jp/openlab/newsletter/h57_spletter.pdf
*3歯周病と歯根膜 山本俊郎 金村成智 京都府立医科大学大学院医学研究科歯科口腔科学: http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/jkpum/pdf/119/119-7/yamamoto07.pdf
*4歯周靱帯(歯根膜)の成熟と機能を特徴づける分子を発見 | 東京大学: https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/a_00149.html

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このページの最終更新日時: 2019-04-12 (金) 11:27:47