歯肉(gum) †
歯茎を参照。
関連する用語
歯周病歯を支える組織がプラーク中の歯周病菌によって破壊される感染症。歯肉炎と歯周炎に分けられる。炎症が続くと骨を溶かす細胞(破骨細胞)が活性化されて歯を支えている骨である歯槽骨などの歯周組織が破壊されることによって歯が抜ける。歯周病に罹患すると,セメント質,歯根膜および歯槽骨が細菌に侵され,炎症性の骨吸収に伴う歯周組織の崩壊が進行する.これらの疾患は初期に対応すれば治癒は可能だが,重度に進行したケースでは抜歯に至り,ついには咀嚼機能障害にまで陥ることになる.歯肉が赤く腫れるが、痛み…
ポルフィロモナス・ジンジバリス口腔に生息する細菌のひとつ。歯周病の原因となる歯周病菌でポルフィロモナス属(グラム陰性、偏性嫌気性の桿菌)。ジンジバリス菌とも。この細菌に一度感染すると、メンブレントラフィックによって歯肉上皮細胞に侵入して細胞内で生息するため、口腔内から除去することは不可能と言われている。また、この細菌によって傷害される細胞には個体差があり、歯周病のかかりやすさは細胞小器官の個体差と言える。ポルフィロモナス・ジンジバリスはプロテアーゼであるジンジパインを2種類産生し、これらによって免疫に関わ…
歯動物の口の中にある、咀嚼するための白くて硬い組織。成人の歯(永久歯)の本数は、通常は親知らずを含めると上下16本ずつの計32本。乳児の歯(乳歯)は20本。乳歯、永久歯ともに胎児期から形成が始まり、口腔上皮の一部がエナメル質を形成するエナメル芽細胞に分化されることで形成される。上部の歯冠と下部の歯根に分けられ、歯根は歯周組織によって支えられている。外側をエナメル質(歯根ではセメント質)が覆い、その内側に象牙質、さらに内部に歯髄がある。歯は歯冠と歯根からなり,象牙質の内部には歯髄…
カテプシンBカテプシンのひとつ。リソソームに含まれるシステインプロテアーゼ。末梢組織炎症に伴って活性化された脊髄ミクログリアにおいてプロカスパーゼ1を活性型のカスパーゼ1に変換する。慢性関節リウマチ患者の滑膜液中に多く含まれ、関節軟骨の組織破壊に関与していることが知られている。また、乳がんの乳腺上皮細胞から細胞外へ分泌されⅣ型コラーゲンを分解し、がん細胞の浸潤および転移に関与しているとの報告がある。カテプシンLと同様に、歯周病患者から採取した炎症部歯肉の歯肉線維芽細胞において発現が亢進し…
塩化セチルピリジニウム抗菌作用を有する有機化合物。口腔洗浄液の有効成分。歯磨剤や口内炎の治療薬などに含まれる。組成式は C21H38ClN アクチノマイセス属やカンジダ属、モラクセラ属、ベイロネラ属、プレボテラ属、歯周病の原因菌であるポルフィロモナス・ジンジバリスなど、様々な細菌に対する抗菌作用が確認されている。約250人を対象に、0.07%の塩化セチルピリジニウムを有効成分として含む溶液を1日2回、歯を磨いた後に30秒間使用することを3ヶ月および6ヶ月続けた実験では、プラセボ群に比べて歯肉炎は1…
白板症 紅板症 BspA ジンジパイン 歯周組織 フェニトイン 歯肉炎 黒色色素産生菌 プラーク アルコール 歯茎 ヒスタチン 紫斑病 歯石 歯肉溝コメント・訂正・追記
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