健康用語WEB事典

気道確保(airway management)

意識がない者に対して、その気道が塞がるのを防ぐために行う処置。

意識を失うと、の付け根が後方に落ち込んで気道を塞ぎ(舌根沈下)、呼吸が止まる恐れがあるため、気道確保を優先的に行う。

主に頭部後屈顎先挙上法を行う。

頭部後屈顎先挙上法*1

傷病者を仰向けに寝かせ、片方の、もう片方の人差し指中指)をに当て、を持ち上げるようにして静かにを後ろに反らせる。

を痛めている場合は下顎挙上法(下記)が望ましいが、現在は確実な気道確保を優先させるべきとされ、やむを得ない場合は頭部後屈顎先挙上法を行う。

下顎挙上法*2

親指で傷病者のを開けるようにしながら、他の下顎を持ち上げる。

*1救急処置マニュアル 近畿大学保健管理センター: http://www.kindai.ac.jp/health/about/emergency/emergency.pdf
*2日本医科大学医学会雑誌第4巻第3号: http://www2.nms.ac.jp/jmanms/pdf/004030143.pdf

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このページの最終更新日時: 2018-05-26 (土) 10:20:08