健康用語WEB事典

水晶体(eye lens)

の中にある組織虹彩の後ろ位置する直径約9mm、厚さ約4mmの凸型のレンズ。*1

に入る光を調節して網膜に像を結ぶ役割をする。光を屈折させる力は角膜の三分の一程度。遠くを見る場合、水晶体は薄くなる。逆に近くを見る場合は厚くなる。

水晶体はそれ自身の弾性力と、毛様体の筋力によって調節力が決まる。水晶体の厚さを変える能力は加齢によって衰える。

年齢が進むと水晶体を厚くすることが難しくなり、近くの文字を見ることが出来なくなっていきます。こうした水晶体の調節力が失われることで老視老眼)が起こります。*2

水晶体には血管が無く、血液による栄養供給を受けない。水やビタミン酸素などの必要な物質は房水から水晶体上皮細胞を介して水晶体線維細胞へ受け渡され、水晶体線維細胞内の細胞間輸送を経て水晶体全体に拡散する。

水晶体に含まれるタンパク質のうち、水溶性のものはほとんどがクリスタリン。水に不溶のタンパク質は大部分が[[膜タンパク 質]]であり、その60%以上がアクアポリン0で16%はコネクシン50?Gja8?)やコネクシン46?Gja3?)などのギャップ結合に関わるタンパク質が占める。*3

紫外線によって水溶性タンパク質酸化して変性すると水に不溶となり、これが水晶体に蓄積することが白内障の一因となる。

*1白内障|慶應義塾大学病院 KOMPAS: http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000207.html
*2ウィズダムブック社 矢作徹 2009年版 近視レーザー手術ガイドブック(2008/12/25)
*3水晶体のアクアポリン0の役割および機能に関する研究 中澤洋介 慶應義塾大学薬学部分子機能生理学講座: https://www.jstage.jst.go.jp/article/cataract/27/1/27_07-001/_pdf/-char/ja

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このページの最終更新日時: 2018-09-27 (木) 16:31:48