最近更新された用語
体内の活性酸素種を除去する働きをする酵素。抗酸化酵素とも。
関連する用語
呼吸で取り込んだ酸素が体内で代謝される過程で、他の物質と反応しやすく不安定な状態に変化する。このような不安定で他の物質を酸化する作用を持つ、酸素に関連する分子やイオンを活性酸素と呼ぶ。活性酸素は殺菌効果があり、外部から侵入した菌に対抗するなど体に必要な働きもするが、過剰に増えると脂質などの細胞を酸化する原因となる。タンパク質上のシステイン残基を酸化するとされる。人体は酸素を利用する過程で様々な活性酸素が発生するため、それを取り除く仕組みを持っているが、過剰な増加や想定していな…
生体内でグルタチオンによる過酸化水素の還元を触媒する酵素群。細胞内の活性酸素を消去する主要な酵素(活性酸素消去酵素)。グルタチオンを補酵素する。活性中心にセレンを持つものと持たないものが存在する。セレンを補助因子とするものは体内の過酸化水素を水と酸素に分解する。-リン脂質ヒドロペルオキシドグルタチオンペルオキシダーゼメチルグリオキサールや3-デオキシグルコソンによってその活性が阻害される。-細胞質型GPx(cGPx、GPx1)-精巣に存在する過酸化リン脂質に作用するGPx(P…
生体内における酵素とは、化学変化において触媒の働きをするタンパク質を指す。生体触媒とも呼ばれる。触媒はそれ自身は変化せず、他の物質の化学反応を促進する。具体的には、化学反応に必要なエネルギー(活性化エネルギー)を下げて、反応の速さを数百万~数億倍にする。食品の発酵も酵素の働きによるものであり、酵母(ギリシャ語では zyme)の中(ギリシャ語では en)で発酵が起きることから酵素(enzyme)と名付けられた。酵素の中には、他の酵素と結合して複合体として働くものもある。例えばク…
活性酸素消去酵素を参照。
活性酸素の過酸化水素(H2O2)を水と酸素に分解(不均化反応)する反応の触媒として働く酵素。ヘムタンパク質のひとつ。細胞小器官のペルオキシソームに含まれ、ペルオキシソームから細胞質へ放出される。黄色ブドウ球菌はカタラーゼによって過酸化水素を無毒化して生き残る。
コメント・訂正・追記
ご意見・ご要望をお聞かせください。