健康用語WEB事典

海綿体洞(cavernae corporis cavernosi)

海綿体を構成する組織(海綿体小柱)の間にできる隙間。隙間は互いに結合しており、単層の内皮細胞によって被われている。*1

強く拡張したり収縮したりすることができ、血液が含まれているため、壁に平滑筋を持つ巨大な毛細血管網と言える。

勃起の際には陰茎海綿体の海綿体洞に血液が流れ込む。*2

一酸化窒素作動性神経から遊離された一酸化窒素によって陰茎動脈?海綿体平滑筋が弛緩し、海綿体洞へ急速に血液が流入することで海綿体洞が拡張され、ずり応力が生じる。このずり応力によってeNOSが活性化され、さらに一酸化窒素が生成される。*3

*1Rauber-Kopsch解剖学 S. 256: http://www.anatomy.med.keio.ac.jp/funatoka/anatomy/Rauber-Kopsch/band2/256.html
*2Kyoto University Research Information Repository: イヌ陰茎の血管鋳型からみた勃起のメカニズムについて: https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/119194
*3「勃起機能と NO」陰茎海綿体の薬理学的研究から得られたもの 木村和哲 名古屋市立大学大学院薬学研究科: http://www.ilas.med.tohoku.ac.jp/tohoku/tohoku19/kimura.pdf

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このページの最終更新日時: 2019-10-07 (月) 15:33:23