健康用語WEB事典

海馬(hippocampus)

記憶に関わるの部位。短期記憶およびそれを長期記憶とする働きに関わる。見た目がギリシャ神話のポセイドンが乗る馬車を引く架空の動物に似ていることから名付けられたとされる。*1

出来事の記憶の形成に海馬が必要であることが知られており、海馬を損傷すると新しく経験した事柄を記憶することができなくなる。*2

また、ストレスによる悪影響を受けやすい部位であることが報告されている。

海馬はまた、虚血の影響を受けやすくストレスホルモンである副腎皮質ホルモンの作用部位でもあることから、ストレスの影響を受けやすい部位であることが知られています。成体期に受けたストレスだけでなく、胎児期に母親が受けた拘束ストレスが、生後神経新生の低下や学習障害を示すことが報告されています。*3

海馬の歯状回という部分では、成人でも神経新生が起こる。

海馬シータリズムと呼ばれる1秒間に5~8周期繰り返される振動性活動が起こる。

海馬の部位

*1ブックマン社 藤野武彦 馬渡志郎 片渕俊彦 認知症はもう不治の病ではない! 脳内プラズマローゲンが神経細胞を申請する(2015/10/10)
*2東北大学 脳機能解析分野 神経細胞制御学 : http://neuro.med.tohoku.ac.jp/japanese/education/class/graduateclass/plasticity.pdf
*3ブックマン社 藤野武彦 馬渡志郎 片渕俊彦 認知症はもう不治の病ではない! 脳内プラズマローゲンが神経細胞を申請する(2015/10/10)

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このページの最終更新日時: 2018-11-09 (金) 10:35:57