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食事療法や運動療法の効果が不十分な高度肥満症(肥満度が+70%以上またはBMIが35以上)における補助薬。視床下部にある食欲中枢に作用し、摂食行動を抑制する。商品名はサノレックス。モノアミン(ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニン)の再取り込みを阻害して濃度を高めることで満腹中枢が刺激されて食欲が抑制される。タグ:
脳の海馬や脂肪細胞から分泌されるアディポカイン(ホルモン)のひとつ。肥満ホルモンとも呼ばれる。レプチンは脳の視床下部の満腹中枢に働き、POMCと呼ばれる摂食調節の神経を活性化させる。これによって筋肉などでの糖の利用を高まり、血糖値の上昇が抑制されることが確認されている。摂食の抑制作用や交感神経活動亢進などによるエネルギー消費亢進作用を持つ。また、海馬の機能維持にも関わることが知られている。レプチンの受容体は視床下部の中でも弓状核、外側野、室傍核、背内側核、腹内側核などに豊富に…
小児における必須アミノ酸のひとつ。ヒスタミンの前駆体であり、ヒスチジンデカルボキシラーゼによってヒスタミンとなる。成長や組織の修復、髄鞘の形成、免疫、胃の分泌、性機能、血球の生成、放射線や重金属からの防御などに関わる。カツオやマグロのタンパク質に多く含まれる。経口摂取したヒスチジンは血液を通して脳に運ばれ、脳内でヒスチジン脱炭酸酵素によりヒスタミンに変化し、満腹中枢の一つであるヒスタミン作動性神経に作用し摂食を抑制する作用を持つ。動物実験において、ヒスチジンの経口摂取による摂…
十二指腸や空腸のI細胞および回腸と結腸の神経細胞から分泌されるホルモン。腸管から分泌されたコレシストキニンは迷走神経から延髄孤束核を介して、視床下部弓状核のNPY/AgRPニューロンを抑制すると同時にPOMC/CARTニューロンの活動を促進して摂食を抑制する。味細胞に発現し、苦味によっても分泌される。味細胞および味神経に発現するコレシストキニンの受容体(CCK-Ar、CCK-Br)を介して苦味情報伝達に関与するとされる。食後の胃酸、膵液、胆汁の分泌を制御する。脂質の消化吸収へ…
間脳の部位の一つ。脊椎動物の脳の中で最初に分化した原始的な部分。視床の下(前下方)にあるため視床下部と呼ばれる。ヒトの視床下部は約4g。第三脳室の下側壁。視床下部のさらに下に脳下垂体が存在する。-視索前野-視交叉上核-視床下部背内側核以下の働きを持つ。-体温調節-摂食の制御(満腹中枢)-体温調節-水分調節-脳下垂体機能の調節-日内周期の調節-性行動の中枢空腹を感知すると飢餓信号が発され、体内の代謝が制御される。近年、摂食行動は視床下部を中心とする脳各領域に発現・分布する多数の…
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