健康用語WEB事典

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異常ヘモグロビン症のひとつ。赤血球が酸素濃度の低い毛細血管に入ると鎌状に変形し、血管閉塞を引き起こす遺伝性疾患。また、鎌状化した赤血球は毛細血管内で破壊されやすく、血液中にヘムが流出し、周囲の組織に損傷を与える。アフリカなどマラリアの多い地域で起こりやすいことが知られている。治療薬にヒドロキシウレアが用いられるが、患者の約3分の1には無効とされる。

化学的にはアミノ基（‐NH2）とカルボキシル基（‐COOH）とをもつ有機化合物の総称。タンパク質（ペプチド）を構成する要素となる。基本となる化学構造は以下の通り。示性式は H2N-CHR-COOHRの部分は側鎖と呼ばれ、アミノ酸ごとに異なる。タンパク質を食べると体内でアミノ酸に分解される。人体の約20%がアミノ酸で構成されている。アミノ酸は500以上の種類があるが、人間が必要とするアミノ酸は20種類あり、そのうちの9種類は必須アミノ酸である。アミノ酸は十分なエネルギーの存在下…

血液に含まれる血球のひとつ。大きさは直径7〜10μm、厚さ2〜4μm。細胞核を持たない。1000倍に拡大した赤血球 出典: Red blood cell comparison in microscopic detail血球の99%が赤血球である。血液1μLあたりに450万〜500万個の赤血球が含まれる。生涯にわたって最も多く作られ続ける細胞であり、骨髄で1日あたり2000億個程度（血液の30〜40mL分）が作られる。造血幹細胞から造血前駆細胞、赤芽球を経て産生される。産生には…

赤血球に含まれる鉄を含んだタンパク質。血液100ml（1dL）あたりに12〜18g存在し、血液の成分では水の次に多い。血色素とも呼ばれる。酸素が多く存在する肺や動脈では、酸素と結びついて酸化ヘモグロビンとなり鮮やかな赤色になる。逆に酸素の少ない末梢組織では酸素を放出して還元ヘモグロビンとなり黒ずんだ色となる。酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンは磁気的な性質が異なる。酸化ヘモグロビンは反磁性体であり、還元ヘモグロビンは常磁性体であるため、これはfMRI（BOLD）に利用される。…

脾臓が触ってわかる程度に腫れ上がること。巨脾とも呼ばれる。健康な成人の脾臓の重量は約100gであるが、それが300～400gになるとレントゲンで、400g以上になると外から触って腫れが確認できるようになる。原因となる疾患は感染症や血液の疾患、内分泌腺の異常、腫瘍など非常に多い。脾腫によって脾臓に血液が溜まり、破壊される血球が増えることで血小板減少症が誘発される。脾臓が胃を圧迫して膨満感や胃の痛みが出現することがある。

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