痛み(pain) †
身体への傷害を起こす刺激(侵害刺激)によって生じる不快な感覚。表在感覚のひとつ。痛覚とも。
急性の痛みは危険からの回避や傷害部位の警告などとして重要であるが、慢性化した痛み(慢性疼痛)はQOLの低下の原因となる。*1
痛みの急性期において、大脳皮質一次体性感覚野(S1)の神経細胞の活動が亢進することや、その部位の各神経細胞間の機能的結合が強化され活動相関性が高まることが報告されている。*2
皮膚や内臓からの感覚情報は、脊髄後角において修飾・統合され、二次痛覚神経を伝って脳に至り痛みとして認識される。Aδ線維やC線維によって伝達される。Aδ線維は主に脊髄Ⅰ層の特異的侵害受容ニューロン(視床への二次ニューロン)や脊髄Ⅱ層の抑制性介在ニューロン(GABA作動性)に情報伝達を行い、C線維は脊髄Ⅰ層、脊髄Ⅳ層?、脊髄Ⅴ層の広作動域ニューロン(視床への二次ニューロン)に入力する。*3*4*5
痛みの種類*6 †
*1慢性痛の原因となる神経炎症応答の増悪機構を解明-新しい鎮痛薬開発の可能性- — 京都大学: http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news6/2011/120315_3.htm
*2痛みを感じた時の脳内の神経回路変化をホログラフィック顕微鏡によって解明 | Research at Kobe: https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/news/2021_03_19_01.html
*3痛みのシグナルを強めるタンパク質を発見 — リソウ: http://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2016/20161118_1
*4痛覚受容器 横田敏勝: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspe1933/47/9/47_9_1076/_pdf
*5痛覚の伝導と脊髄における痛覚調節 川手豊子 坂本宏史: https://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20180824160125.pdf?id=ART0009884842
*6痛みのメカニズムと理学療法 痛みについて理解を深めよう 肥田朋子 松原貴子 田崎洋光: http://aichi-npopt.jp/dl/ppr_18_02_koeda.pdf
*2痛みを感じた時の脳内の神経回路変化をホログラフィック顕微鏡によって解明 | Research at Kobe: https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/news/2021_03_19_01.html
*3痛みのシグナルを強めるタンパク質を発見 — リソウ: http://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2016/20161118_1
*4痛覚受容器 横田敏勝: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspe1933/47/9/47_9_1076/_pdf
*5痛覚の伝導と脊髄における痛覚調節 川手豊子 坂本宏史: https://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20180824160125.pdf?id=ART0009884842
*6痛みのメカニズムと理学療法 痛みについて理解を深めよう 肥田朋子 松原貴子 田崎洋光: http://aichi-npopt.jp/dl/ppr_18_02_koeda.pdf
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このページの最終更新日時: 2021-03-22 (月) 05:37:46